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Renewable energy

再生可能エネルギー

北海道のアドバンテージ

北海道は、再生可能エネルギーのポテンシャルが全国随一

北海道は、2011年の東日本大震災時には、電話網、特に現在のライフラインである携帯電話網の不通といった広範囲な通信の輻輳が発生し、災害時の本道の脆弱性が課題となりましたが、以来、北海道では、通信環境の強靭化に向け、官民により基盤強化を進めてきました。

また、大震災後は、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーが、FIT(固定価格買取制度) など、国をはじめとした行政の支援で導入が進んでおり、2018年の北海道胆振東部地震によるブラックアウトが発生しましたが、現在は、再生可能エネルギーの活用と合わせて、北海道と本州を結ぶ新北本連系設備の整備など、電力網の強化が図られています。

さらに、今後、道内における大規模な洋上風力発電の導入に向けて、新々北本連系設備の整備や本州と結ぶ新たな海底送電ケーブルの計画が進められています。

このように、北海道では、これまでの大規模災害の経験等を踏まえ、通信・電力の両面で課題解決に向けた対応が図られています。

加えて、近年は、地球温暖化ガスとみなされているCO2消費量の削減を求める社会的要求が高まりつつあり、政府は2020年12月、温暖化ガス排出量を2050年に実質ゼロにする目標を定めた「グリーン成長戦略」を発表し、今後、再生可能エネルギーの導入に関して官民による投資が拡大することが見込まれており、大量の電力を消費するデータセンターの建設についても、再生可能エネルギーの利用を実装することが不可欠になりつつあります。

その点、北海道は、冷涼な気候を活かしデータセンターの冷却のための電力消費の低減が可能であることに加え、北海道の広大な用地への再生可能エネルギーの発電所の建設・開発が進められていることから、今後、多くのデータセンターを支える再エネ電源の供給基盤が構築される地域です。

再生可能エネルギーの事例

  • リエネ銭函風力発電所 34MW
    出典:東急不動産(株)ホームページ
  • シューパロダム発電所(夕張)28MW
  • ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク 111MW
    出典:SBエナジー (株)ホームページ
  • 苫小牧バイオマス発電所 7MW
    出典:苫小牧バイオマス発電所(株)ホームページ

北海道の冷涼な気候・豊富な再エネを活用したデジタル×ゼロカーボンの加速

北海道の主な再生可能エネルギーの状況

  • 風力発電、中小水力発電、太陽光発電のポテンシャルは、全国1位。
  • 2030年度以降は、大型の洋上風力発電が続々稼働。

再生可能エネルギーの供給ソリューションの構築 

  • 北海道電力や首都圏のエネルギー企業とオンサイトPPAオフサイトPPAを活用した、供給ソリューションを検討中。
  • 多種多様な再エネを活用し、フィジカルで100%の再エネ供給を目指します。

太陽光発電(メガソーラー)

メガソーラーの集積

太平洋側に位置する苫小牧地域や釧路地域は、北海道内においては比較的降雪が少なく、冬季の日照時間が著しく落ち込むことがなく年間を通じた日射量が多い地域です。
また、地域内外の大電力消費地や大型の変電設備に近く、広大な工業用地もあることから多くのメガソーラー設備が立地しています。
1991年~2020年の月間平均日照時間

道内の主要メガソーラー施設

  • 名称
    事業者
    規模(MW)
  • 苫東安平ソーラーパーク1
    SBエナジー株式会社
    111
  • 苫東安平ソーラーパーク2
    SBエナジー株式会社
    64.6
  • シャープ苫東の森太陽光発電所
    合同会社苫小牧ソーラーエナジー
    45.6
  • シャープ苫小牧第三太陽光発電所
    合同会社クリスタル・クリア・ソーラー
    38
  • とまこまい勇払メガソーラー
    とまこまい勇払ソーラーパーク合同会社
    29.8
  • 北海道苫小牧プロジェクト
    日本グリーン電力開発株式会
    38.4
  • 三井不動産苫小牧太陽光発電所
    三井不動産株式会社
    23
  • 勇払太陽光発電所
    ソーラーパワー苫小牧株式会社
    15.2
  • ユーラス白糠ソーラーパーク
    株式会社ユーラスエナジーホールディングス
    30
  • 釧路町トリトウシ原野太陽光発電所
    株式会社大林クリーンエナジー
    17.9

風力発電

風力発電は、北海道の道北や道南、石狩エリアにおいて、事業・計画が活発化しています。

その中で、石狩市は、石狩湾新港地域において再生可能エネルギーを活用する「スマートエネルギー」構想を掲げており、特に石狩湾は、日本海からの風が年間を通して吹き、風力発電に適した地域であるため、近年は、NPO法人である北海道グリーンファンドや(株)市民風力発電による地域住民参加型の風車が設置されているほか、グリーンパワーインベストメント(GPI)(株)は、「港湾区域」に100MW規模の洋上風力発電所を建設中です。
また、その外側の「一般海域」では、国内外の企業群による数百MW規模の洋上風力発電事業が多数構想されており、道南や石狩エリアなどにおいて各種アセスメントが実施されています。
そのほかの主な風力発電所としては、室蘭市・伊達市方面には「ユーラス伊達ウインドファーム(10MW(2MW x 5基)、2011年11月運転開始)」、「ユーラス伊達黄金ウインドファーム(34MW(2MW x 17基)、2017年初旬運転開始)」が現在稼働中です。

石狩湾全景洋上風力建設後のイメージ図
写真提供:八戸耀生 様 (一部加工)

一般海域における主な大規模洋上風力発電計画

  • 事業者
    最大出力(MW)
    地域
  • ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社
    1,000
    石狩エリア
  • コスモエコパワー株式会社
    1,000
    石狩エリア
  • 電源開発株式会社
    722
    檜山エリア
  • 北海道洋上風力開発合同会社
    585
    後志エリア

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